2012年7月17日火曜日

スノーホワイト

原題:「SNOW WHITE AND HUNTSMAN」

シャーリーズ・セロンを観るために出掛けた。
主役の女の子には大した興味はない。
(クリステン・スチュワートと言うらしい)

鑑賞に赴いた日は週末の土曜日。
仕事を終えて、勢いで出掛けた、従って決して体調は万全ではない、何せ一日立ちっぱなしでいたのだから、足はパンパンだった。
従って、この作品にはプラスに作用する感想が乏しい。
いくらそんな状態だったからという事情を差し引いても、この作品で映画の素晴らしさを感じることは難しいと思う。

起伏のない映画だという印象。
おとぎ話をベースにしているからファンタジーものとして位置づけられるのだろうだが、ファンタジーものにしては真面目に作られすぎている印象。
「起伏がない」というのは「アソビがない」ということの裏返し。
その代表的な例が七人の小人の存在と彼らの言動。
どうしたって彼らの存在はコミカルなもの。
無理せずに観客がクスリと笑えるエピソードなどを交えながら彼らの存在感を際立たせる。
どうしても真面目に映したいのなら七人の中でもトンガったキャラクターを一人に集中させて観客の意識を向ければいいんじゃないのかな。
監督さんはとっても真面目な人なんだろう、だからあれもこれも「きちんと」撮影しないといけない、という声が聴こえてきそう。
それが、私にしてみればメリハリがない。いつ場面が変わるんだろう?ということばかり考えながら鑑賞している始末。
ひいてはこの映画いつになったら終わるんだろうということを考えながら観賞していた。
映画館で途中退場をした経験はないのが一つの自慢なのだが、2回ほど途中退場しようかと考えた。

登場人物に強烈な個性を放つ者がいない。
シャーリーズ・セロン演じる黒の魔女が僅かばかりの異彩を放つ程度、スノーホワイトに至っては売り出し中の女優さんにしてはキラっと輝くオーラをスクリーンの向こう側から放たれているようには思えない。
44歳になろうとするオジサンからすれば「このこわっぱめが!!」といったところだ。
セロンにはもっと肌の露出を増やしてほしかったところだが、鑑賞のターゲットが若年層だから過度な露出を回避したのは理解できるのだが。
若さを喪失したくない。美貌を保ちたいという古今東西を問わず女の願いは行き着くところ裸体に言い表されるのだから、セロンの裸体ってのは重要な演出なんだけどな。
老いていくシーンはあるのだけれど、そういったCGの演出よりも綺麗な裸体が観たかった。
(エロな気持ち抜きで)

悪者を討伐するためにお姫様が家臣と王子様を引き連れていく映画といえば…
そう。
私の永遠のアイドル、薬師丸ひろ子様が犬姫を演じた「里見八犬伝」とカブる。
カブるのだが、以下の3点に於いて私は里見八犬伝に軍配を上げる。
①姫様から発せられるオーラ
1983年の頃の薬師丸ひろ子のオーラは一等星並の輝きがあった。
②姫以外の人物の際立たせ方
これはエキセントリックさと置き換えてもいいかもしれない。
③姫に恋する男の苦悩
翻って言えば、深作欣二は偉かった!!!ということか。

いくら女性が強くなった時代とはいえ、お姫様が兜もつけずに先陣切って軍隊を引き連れていくのはやりすぎだと思う。
里見八犬伝は姫様は「玉」として家臣らに護られながら敵方へ攻め込んでいったし、それがスタンダード。
そのスタンダードを崩すべきではない。
そんな様々な違和感から「別にシャーリーズ・セロンの黒魔女の統治下でもこの世界はさしたる不都合なこともなく廻るんじゃないの?」と思った次第である。

監督さん、もっとガスを抜いたり、力点を置くところを決めてから撮影しようよ!!!



2 件のコメント:

  1. この監督に心底腹が立ちました。城にしろ女王にしろ剣士にしろ、伏姫にしろ里見八犬伝そっくりでゴージャスにしただけの世界、そしてジブリを実写化した世界。
    これって、パクリそのものでは。

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  2. 匿名さん
    うーん、パクリなのかどうかはわかりません。
    私はオマージュの類も感じませんでした。
    ただただ、似てるなぁ、と。

    匿名さんはこの映画やたら長く感じませんでしたか?

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